


前回は、V-Drums Lite HD-1をBR-1200CDに接続するレコーディングを簡単にご紹介しましたが、今回はこれらを応用した使い方をご紹介しましょう。この応用編では、"SONAR 7 POWER STUDIO 25 " を使用して、PC上のドラム用ソフトウェア音源を、V-Drums Lite HD-1でリアルタイムに演奏し、よりアコースティック・ドラムに近いリアルなフレーズを入力します。さらに、今回使用する"Session Drummer 2"は、マルチ・アウトが可能なソフトウェア音源なので、キック・スネアなどをマルチ・トラックでミックスしてみましょう。
それでは今回は、MIDIデータ入力の際に多用する「クオンタイズ」機能にフォーカスしてご紹介していくことにしましょう。まず、PC、UA-25、HD-1を接続し、SONAR 7を起動します。HD-1・SONAR 7は特に難しい設定は必要なく、単にMIDIケーブルをUA-25に接続するだけでOKです。
Session Drummer 2でリズムキットを選択したら、メトロノームに合せてドラムを叩き、リズムデータを入力していきます。まず、ここで登場するのが「クオンタイズ」機能。SONAR 7はじめ、DAW(Digital Audio Workstation)ソフトウェアにはほとんど搭載されている、MIDIデータのタイミング修正機能です。
SONAR 7のクオンタイズ機能では、タイミング以外にも、ベロシティ(強弱)やデュレーション(長さ)も同時に修正することが可能です。
クオンタイズ機能は、主に「インプット・クオンタイズ」「クオンタイズ」「グルーブ・クオンタイズ」の3種類があります。それぞれの機能を簡単にご紹介しましょう。
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「インプット・クオンタイズ」 : MIDI鍵盤(今回の例ではHD-1)などを、リアルタイムに演奏してデータを記録していく際、この機能をオンにしておくと、あらかじめ設定したタイミングで記録されます。例えば、あらかじめ16分音符を指定しておけば、多少ズレて演奏しても、16分音符ジャストのタイミングで記録されます。この機能を使用するには、MIDIトラックにあるボタン(添付写真参照)をクリックします。音符の指定は、「トラック」→「インプットクオンタイズ」→「クオンタイズの設定」から行なうことができます。
「クオンタイズ」 : 既に入力されているMIDIデータを選択し、タイミングを修正します。インプットクオンタイズとは異なり、既に入力したデータに対して使用するので、指定した範囲だけ修正を行なえます。(例えば、「スネアだけ…」とか「2~4小節目だけ…」など)
「グルーブ・クオンタイズ」 : あらかじめ用意されているグルーブ、もしくは自分で設定したグルーブにタイミングを修正することができます。いわゆる「ハネ」具合などが細かく設定ができ、自分のグルーブとして保存しておくこともできるわけです。この機能の「旨み」は、タイム(タイミング)・ベロシティ(強弱)・デュレーション(長さ)を独立して調整できる点です。それぞれをパーセンテージで調整できるので、「もともとのグルーブを生かしつつ、タイミングだけ何パーセント調整したい」というようなことが可能なわけです。
クオンタイズ機能を使用する、しないは好みが分かれるところもあるかもしれませんが、効果的に使用すれば作品のクオリティを上げることができるひとつの手段です。
是非、よりリアルで臨場感のあるドラムパート制作にチャレンジしてみてください。
次回は、マルチ・トラックでのミックス作業です。